1. 釘打ちの準備(穴あけ)
スタッフによる事前作業
電動きりを使用して、釘を真っ直ぐ打ちやすいようにあらかじめ釘打ち用の下穴を開けてもらいました。

2. 箱状の四方の釘打ち
組み立て
昨日ボンドで接着した箱状の部分の四方を、釘で固定していきました。






工夫とコツ
細く小さな釘打ちは穴があいていても難しいため、ラジオペンチなどで釘をしっかりと摘んでから金槌で打つことで、比較的スムーズに打ち込むことができました。






3. 正面パーツの貼り付け
仕上げの工程
はんだごてで鍵盤などの装飾を施したピアノの全面パーツを、ボンドを使って正面にしっかりと貼り付けました。










4. 今後の予定(仕上げ)
今後の工程
最終仕上げとして、ペーパーヤスリで木材を滑らかに整え、最後にミツロウを塗って美しく仕上げる作業は後日行うことになりました。


木工工作は、単にものを作る楽しさだけでなく、子どもの心身の発達や特性に応じた支援(療育)の観点から非常に高い効果を持つ活動です。
1. 身体・運動面(微細運動と協応動作の向上)
木工では、のこぎりで「引く」、金づちで「叩く」、サンドペーパーで「磨く」、ボンドを「塗る」など、日常生活ではあまり使わない多彩な手や指の動きが求められます。
手先の巧緻性(こうちせい)の向上: 小さな釘をつまんで支える、狙った場所に正確に打つといった動作を通じて、指先のコントロール力が養われます。
両手協応(きょうおう)の向上: 「左手で木材をしっかり押さえ、右手で金づちを振る」といった、左右の手で異なる役割を同時にこなす協調性が自然と促されます。
2. 認知・思考面(空間認知と問題解決能力)
平面の図や頭の中にあるイメージを、立体的な形へと落とし込んでいくプロセスは、脳に強い刺激を与えます。
空間認知力の育成: 「この長さを測る」「パーツとパーツをどう組み合わせたら形になるか」を考えることで、図形や空間的な感覚が育ちます。
見通しを立てる力の強化: 完成までの手順を順序立てて考えたり、「次はどの作業をするべきか」という見通しを持って行動するプログラミング的思考や計画性が養われます。
3. 集中力と情緒面(達成感と自己肯定感)
木工は木を切る音、感触、木の香りなど五感を心地よく刺激するため、作業に没頭しやすい環境が整います。
高い集中力と持続力: 自分の興味のある作品に向き合う中で、自然と集中する時間が長くなります。
強い達成感と自己肯定感: 「自分の手で形にした」「完成した」という目に見える成果が残るため、「自分にもできた」という自信がつき、次への意欲や自己肯定感につながります。
4. 社会性・コミュニケーション面(感情のコントロールと協調)
道具の安全な使い方や、他者との関わりを通じて、社会性の土台を育てます。
ルールと自己抑制の習得: 「危ない道具は順番に使う」「友だちの近くで振り回さない」といった安全に関するルールを守る中で、衝動を抑える力や周りへの配慮が育ちます。
コミュニケーションの促進: 「手伝ってほしい」「上手にできたね」といった肯定的なやり取りが生まれやすく、指導員や他の子どもとの自然な対話のきっかけになります。