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未来につなぐ『心のバリアフリー』〜みつばち児童ファーム虐待防止研修会

令和8年6月23日(火)曜日

奈良県福祉保険部障害福祉課による「障害者虐待防止にむけて」をテーマとした研修会が開催されました。
今回の研修は、単に法律の知識を学ぶだけでなく、私たちが日々の支援のなかで最も大切にすべき「利用者の尊厳と権利擁護」について深く見つめ直す、大変有意義で素晴らしい研修会となりました。

1. 法律の理解と、その根底にある「尊重(Respect)」の精神

研修会では、まず「障害者虐待防止法」の目的や定義について、分かりやすい解説が行われました。

虐待は重大な人権侵害であり、すべての人が生まれながらに持つ「幸福になる権利」を脅かすものであることを再確認しました。
特に印象的だったのは、単に「虐待に該当しないから大丈夫」という消極的な姿勢ではなく、「グレーゾーンの適切なケアに甘んじることなく、さらに質の高いケア(QI:Quality Improvement)を目指す」というエビデンスに基づいた支援の考え方です。「大人が嫌なことは、子ども(児童)も嫌である」という極めてシンプルで本質的な視点に立ち、一人の人間として相手を「尊重(Respect)」することの大切さが心に響きました。

2. 多角的な視点で学ぶ「虐待の防止」と「身体拘束」

身体的、性的、心理的、放棄・放置、経済的といった虐待の5つの種別について、具体的な事例を交えながら掘り下げられました。また、言葉による拘束である「スピーチロック」が利用者に与える不安や不信感、さらに「身体拘束」がもたらす絶望感や悪循環についても、シミュレーションの考察などを用いて多角的に学びました。
これらを通じて、支援者が「自分の都合」や「感情の不制御」に陥らないための心の余裕とワードセンスを磨くこと、そして「問題行動」と呼ばれるものの裏側にある利用者の本当のニーズや、真に伝えたいサインを読み解くことの重要性を強く実感させられました。

3. 組織で取り組む「風通しの良い職場環境づくり」

虐待が発生する背景には、個人の資質だけでなく、オーバーワークによるストレスや「密室状態」、組織の不具合といった環境要因が深く関わっていることが示されました。
これを防ぐための処方箋として、アンガーマネジメントの導入や、スタッフ同士が率直に意見を言える「風通しの良い職場環境」を構築することが挙げられました。活発なコミュニケーションと情報の透明性を高め、チームが一丸となって「隠さない」「嘘をつかない」誠実な対応を日頃から行うことが、結果として利用者、職員、そして組織のすべてを守ることにつながるという確信を得ることができました。

4.研修会の様子を振り返って

実際の研修会の場では、スクリーンに映し出される「身体拘束・負のサイクル」などのスライド資料を前に、参加した職員一同が真剣な表情で耳を傾け、熱心にメモを取る姿が見られました。

講師の熱意あふれるお話に全員が引き込まれ、会場は心地よい緊張感と「より良い支援を築いていこう」という前向きなエネルギーに包まれていました。


今回の研修を経て、スタッフ一同は、プロ意識と深い愛情、そしてお互いへの敬意を胸に、これからも子どもたち一人ひとりに寄り添った質の高い療育・支援を提供していく決意を新たにしました。

非常に実り多き、素晴らしい研修会となりました。

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