今回の集団療育では、2人1組になって挑戦する『タオルでボール運びゲーム』を行いました。


ルールはとってもシンプル。1枚のタオルの端を2人でそれぞれ持ち、真ん中に乗せたボールを落とさないようにゴールまで運ぶゲームです。
ボールが転がっていかないようにタオルのたるみを上手に調整しながら、息を合わせて進んでいきます。


ただ歩くだけではなく、お友達の歩くスピードに合わせたり、「せーの!」と声をかけ合ったりすることが大成功のひけつです。
「あっ、落ちそう!」「大丈夫、ゆっくり行こう!」といった微笑ましいやり取りがたくさん見られ、ゴールできた時にはペアのお友達と弾けるような笑顔を見せてくれました!



この療育の意義・ねらい
この「タオルでボール運びゲーム」には、子どもたちの心と体の成長を促すたくさんの大切な要素(療育的意義)が詰まっています。
1 協調性とコミュニケーション能力の育ち
1人だけで早く進んでもボールは落ちてしまいます。お友達の動きを目で見て、歩調やタイミングを合わせることで「他者を意識する力」が育まれます。また、自然と「そっち持ってね」「ゆっくりね」といった言葉のコミュニケーションが生まれ、お友達と協力する楽しさを学びます。
2 固有感覚・力加減のコントロール(粗大運動・微細運動)
ボールの重みを感じながらタオルをピンと張ったり、少し緩めたりする絶妙な「力のコントロール(固有感覚)」が必要です。体幹を意識しながら、腕や手先の力を微調整する感覚統合のアプローチに繋がっています。
3 注意の持続と慎重さの習得
動くボールを注視しながら、同時に足元の進む方向にも意識を向ける(注意の分配)練習になります。スピードを出したい気持ちをグッと抑えて、「慎重に運ぶ」という自己コントロール力を養います。
4 達成感と自己肯定感の向上
お友達と一緒に力を合わせて一つの課題をクリアすることで、1人での成功体験とはまた違った「できた!」という強い達成感と喜びを味わうことができます。これが次の活動への自信や、お友達への信頼感へと繋がっていきます。