高学年の子どもたちを対象に、ビジョントレーニングとカードゲーム(UNO)を組み合わせたSST(ソーシャルスキルトレーニング)を実施しました。
ビジョントレーニングでは、プリントを使った「迷路(めいろ『ジャムづくり』)」や、イラストと同じ手の形を順に出していく「ゆびすうじゲーム」などの紙ベースの課題に挑戦。







さらに、パソコンの画面を集中して見つめ、指定された色や動くものを目で追うデジタルワークにも取り組みました。



「次はどこかな?」「あった!」と、みんな素晴らしい集中力を発揮し、ゲーム感覚で楽しみながら目と身体を連動させる力を鍛えていました。
その後は、みんなが大好きなカードゲームです。
輪になって座り、自分の手札をじっくり見つめながら、「次は誰の番かな?」「どのカードを出そう?」と頭をフル回転。ルールをしっかり守ることはもちろん、「カード、どうぞ」「ありがとう」といった自然なコミュニケーションや、順番を待つ姿勢、相手の状況を察する気持ちなど、遊びを通して人と心地よくかかわるための方法をたくさん学ぶことができました。







終始笑顔があふれ、充実した楽しい療育の時間となりました。

SST(ソーシャルスキルトレーニング)を行う意義
療育、特に社会性が大きく発達する高学年の時期において、SSTを行うことには以下のような非常に重要な意義があります。
1. 社会的なルールやマナーを「体験的」に体得する
言葉で「ルールを守りなさい」「人に優しくしなさい」と教えられても、子どもたちにとっては抽象的で理解しにくいことがあります。カードゲームなどの遊びを通して「順番を待つ」「ルールに従うことで全員が楽しく遊べる」という成功体験を積むことで、社会的な決まりごとの必要性を肌で理解できるようになります。
2. コミュニケーションの「成功体験」を増やす。
集団の中で自分の気持ちをどう伝えるか、相手の意見をどう受け止めるかというコミュニケーションのコツを、失敗しても安心な環境(療育の場)で練習できます。お友達と目線を合わせる、適切な声のトーンで話すといったスキルが身につくことで、学校や地域での自信につながります。
3. 自己統制力(コントロールする力)と感情の調整を学ぶ。
ゲームには勝ち負けがつきものです。勝って嬉しい気持ち、負けて悔しい気持ち、自分の思い通りにいかないもどかしさを経験し、それをどう処理するか(「次は頑張ろう」と切り替える、怒り出さずに我慢するなど)を学ぶ絶好の機会になります。
4. 認知機能(見る力・聞く力)の土台を整える。
今回のビジョントレーニングは、「正しく見る」「注目する」といった身体的・認知的な土台が整うことで、相手の表情(ノンバーバルなサイン)を読み取る力や、周囲の状況を一瞬に把握する力が育ちます。これが結果として、高度な対人スキルを支える基盤となります。
みつばち児童ファームでは、お子さんの年齢に合わせた療育を提供することで、心身共に必要としている不可欠な要素を無理なく楽しさから身につけていきます。