今日の書道教室では、お子さんたちが今後目指す目標や自分達の想い、好きな文字等を楷書で書いてみました。
『部活頑張る』『心機一転』『夢と希望』『大和魂』『明るい心』『働く力』『活発』『長編』『プロ』など
先生のお手本も参考にしなから落ち着いてじっくり取り組む姿勢がみられました。
楷書は、だれが見ても分かりやすい反面、誤魔化しがきかず書き手の能力が表面化します。(上手、下手が解ると言う事。)
そこで、みんなが一番馴染みのある楷書について簡単ではありますが、調べてみました。
『書の1』光村書店を参照にしました。
毛筆の起源は非常に古く、紀元前4世紀の中国にまで遡ります。最初の毛筆は、鳥の羽毛や動物の毛を筆の毛として使用し、竹や木ちを筆の軸として組み合わせたものでした。この初期の毛筆は、文字を書くための主要なツールでした。
文字は、篆書→隷書→草書→行書→楷書の順に三国時代に誕生し、唐の時代に完成したようです。
唐代の4大家と呼ばれる人達により楷書が完成されたのですが、東普時代の王羲之の筆法が基とされ、それに基づいて楷書が完成したようです。
下の書籍の中では各々の人物が書を極めた過程を簡単ですが記されています。
A虞世南(ぐせいなん)により孔子廟堂碑に転写や碑文した作品。
B欧陽詢(おうようじゅん)の九成宮醴泉銘
C褚遂良(ちょすいりょう)の雁塔聖教序
D顔真卿(がんしんけい)の顔氏家廟碑で
其々に楷書の規範と言われています。
詳しくは本書を参照にして書の成り立ちを知る事もできます。
楷書にも書き手により特徴があり、其々に個性が光ます。
自分ならどの文字が好みか?書きやすいか?等も知って興味の幅を広げてみるのも良いかも知れません。