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サイコロかけ算ランド

療育施設では「サイコロ掛け算ランド」をしました。

子どもたちが考案したオリジナルゲーム「サイコロ掛け算ランド」が大盛り上がり!

このゲームでは、まず二つのサイコロを振り、出た目の数を掛け算します。

その答えの数字が書かれたマスを探して、自分のコマを置いていきます。

ルールはとってもシンプル。

でもその中には、子どもたちの創意工夫がたっぷり詰まっていました。

まだ掛け算を習っていない子も、用意された掛け算カードを見ながら一生懸命に答えを導き出し、自分の手でコマを進めていきます。

そんな「できた!」という体験が自信につながり、キラキラした笑顔があふれていました。

わからないところはスタッフの先生に聞いたり、お友達と相談しながら、一緒に楽しむ様子はまさに学びと遊びの理想的なかたち。

夢中になって取り組む子どもたちの姿に、見守るスタッフも思わず笑顔になります。

自分たちで作り上げたルール、そしてみんなで楽しむ空間が、子どもたち一人ひとりの「やってみたい!」を引き出し、あたたかく、前向きな学びの時間を生み出していました。

「サイコロかけざんランド」に取り組む意義は、お子さんの特性に合った学習環境を提供し、計算技能の定着と非認知能力の育成を同時に図れる事にあります。

  1. 具体的な操作による理解の促進
    発達障害の中には、抽象的な概念の理解に困難を抱えるお子さんもいます。
  • 視覚的・触覚的な支援: サイコロを振る、コマを進めるという具体的な操作(マニピュレーション)を通じて、「数を加える」「数をかける」という計算の概念を視覚的かつ触覚的に捉えられます。
  • 計算の視覚化: 遊びの中で計算結果がコマの進み具合として目に見えるため、単なる数字の羅列ではなく、量の変化として理解しやすくなります。
  1. 集中力と持続力の維持
    学習をゲーム形式で進めることは、発達障害児の特性に合わせた集中力の維持に役立ちます。
  • モチベーションの向上: ゲームとしての楽しさと競争の要素(対戦形式の場合)が、学習への意欲を高め、苦手意識を持つ計算でも意図的に注意を向けることを促します。
  • 達成感と自己肯定感: 自分の出した目と計算でコマを進められることは、小さな成功体験を積み重ねることになり、学習への自己肯定感の向上につながります。
  1. スモールステップでの反復学習
    九九や計算の習得には反復練習が不可欠ですが、単調なドリルは発達障害児には苦痛に感じられがちです。
  • ランダムな反復: サイコロを使うことで、同じ計算が繰り返されるのではなく、出た目によって毎回異なる問題に取り組むことになり、飽きを防ぎながら自然に計算を反復できます。
  • 段階的な難易度: ボードの表でたし算、裏でかけ算と、難易度を段階的に設定して取り組めるため、お子さんの発達段階や理解度に合わせてスモールステップで学習を進められます。
  1. 社会性とルールの理解
    他者(親やきょうだいなど)と一緒に遊ぶことで、計算能力以外の重要なスキルも育まれます。
  • ルール理解と遵守: ゲームにはルールがあり、順番を守る、計算を間違えないといったルールの理解と遵守を実体験を通じて学びます。これは、集団生活や学校生活で求められる社会性の基礎となります。
  • コミュニケーション: 勝利を目指す中で、コミュニケーション能力や感情のコントロール(負けた時の気持ちを処理するなど)を育む機会にもなります。

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