今日の「みつばち児童ファーム」では、JAの夏休み課題である習字にみんなで挑戦しました。
普段、にぎやかな子どもたちも、机に半紙と墨、筆が並ぶと、どこか背筋を伸ばして静かな空気に包まれ真剣そのものです。






墨汁をすずりに入れると、部屋にはふわっと独特な香りが広がり、「お習字ってこんな匂いなんだ」と興味津々。
習字が初めてであたり、「苦手で書けないんだよ」と言うお子さんもいて、普段馴染みがないだけに、不安気なお子さんもいらしたり、中には、「学校で少しやったことあるよ!」という子もいて、それぞれが自分のペースで筆を持ちました。


最初は筆の扱いに戸惑っていた子も、先生の手本を真剣に見たり、先生に手もとを支えて貰いながら筆の運びを教えてもらい、少しずつ筆遣いに慣れていきました。半紙に向かってぐっと集中するその姿からは、緊張感とともに「うまく書きたい!」という気持ちが伝わってきました。






「細い線になっちゃった…」とちょっぴり悔しそう。でも、先生に「線の勢いがあっていいね」と声をかけられると、ぱっと笑顔になり、次の一枚ではより丁寧に、力強く書き上げていました。
「見て見て!こんなに書けたよ!」と嬉しそうに作品を見せてくれる子もいて、完成した習字には、のびのびとした筆跡や、真剣さがにじんでいて、それぞれの個性がしっかり表れていました。











なぜ夏休みの課題で習字をするの?
夏休みの課題として習字に取り組む狙いは、大きく分けて3つあります。
- 日本の文化に触れる
習字は、日本の伝統文化の一つです。墨や筆を使って文字を書くことで、子どもたちは文字の美しさや表現の奥深さに触れることができます。 - 集中力・丁寧さを育てる
一画一画をゆっくり丁寧に書く習字は、集中力を高めるのにぴったり。姿勢や筆の持ち方にも注意が必要なので、自然と丁寧な作業を身につけることができます。 - 自己表現の場として
同じお手本を見ていても、子どもたちの書く文字には一人ひとりの個性があふれます。筆圧、スピード、バランスなど、工夫次第でその子らしさを表現できるのが習字の魅力です。
今日の体験は、子どもたちにとって「書くことの楽しさ」を再発見する貴重な時間になりました。作品とともに、夏の思い出として心に残ってくれると嬉しいですね。