二日間にわたり、スズランテープや色画用紙を使って、かき氷をテーマにした作品づくりに取り組んでいます。
作業台には、ハサミやのり、マスキングテープなどの道具が並び、それぞれの子が思い思いの材料を手に取りながら、熱心に作業を進めています。





ある子は、ピンクやブルー、黄色のスズランテープを細かくちぎり、ふわっと山盛りに重ねてかき氷の「氷」の部分を表現しています。ちぎったテープを指先でふんわりと丸め、まるで本物のかき氷のようなやわらかい質感に仕上げようと工夫していました。







別の子は、青い色画用紙を丁寧にカットして、カップの形を作っています。のりで貼り合わせて立体感を出し、仕上げにストローを差し込んで、本物のかき氷のようにリアルに見せる工夫をしています。




マスキングテープや丸いシールでトッピングを表現する子もいて、それぞれの作品に個性が光ります。
完成した作品はどれもカラフルで、子供たちの想像力が詰まったユニークなかき氷がずらりと並びました。「メロン味だよ!」「これ、いちごミルク!」と、出来上がった作品を見せ合いながら、笑顔で話す様子からも満足感が伝わってきます。










こうした作品は、教室の壁に夏の壁紙として飾られる予定です。自分の作ったかき氷が壁に展示されることで、子供たちは「頑張って作ったんだ」と自信を持つことができ、達成感や自己肯定感につながります。また、夏という季節をテーマにした制作を通して、子供たちは自然と季節の変化に目を向け、感性や表現力を養うきっかけにもなっています。

見た目だけでなく、どんな味をイメージしたのか、どんな工夫をしたのかを話す子も多く、作品を通じて友達同士の会話も自然に生まれていました。楽しみながら手を動かし、自分のアイデアを形にする経験は、子供たちにとってとても大切な時間となったことでしょう。

壁紙でかき氷作品をつくるメリット
夏の風物詩であるかき氷をテーマにした作品を壁紙として飾ることには、子供たちにとって多くのメリットがあります。見た目の楽しさだけでなく、心や成長にも良い影響を与える活動になりました。
まず第一に、季節感を感じられる空間づくりができるという点です。かき氷の作品を壁に飾ることで、部屋全体が一気に夏らしい、涼しげで明るい雰囲気になります。子供たちは視覚を通して季節の移り変わりを感じ取り、自然と季節に興味を持つようになります。
また、壁紙に飾ることで達成感や自己肯定感を育むことができます。自分の作った作品がプレールームの一角に飾られることで、「自分の作ったものが誰かに見てもらえている」「大切にしてもらえている」と感じることができ、子供たちの自信ややる気につながります。
さらに、作品づくりの過程では「どんな味にしよう?」「色は何にしよう?」といった自由な発想が求められるため、創造力や表現力が育まれます。紙やテープといった身近な素材を使いながら、イメージを形にする楽しさを体験できます。
そして、完成した壁紙は思い出として残せる宝物にもなります。数ヶ月後に見返したとき、「このとき、こんなことを考えて作ったな」と、制作時の記憶や気持ちを思い出すことができ、子供たちの成長を感じるきっかけにもなります。
最後に、壁に飾られた作品はコミュニケーションのきっかけにもなります。「これは誰の作品?」「すごくおいしそうだね!」といった会話が自然に生まれ、子供同士だけでなく、先生や家族とのつながりも深まります。
このように、かき氷の壁紙制作は単なる飾りではなく、子供たちの心と感性を豊かに育てる、意義のある活動となりました。