今日は、子どもたちが色彩豊かなアクリル絵の具を用いたマーブリングに挑戦しました。
この創造的な活動を通じて、お子さん達は、自然が織りなす偶然の美と、それが生み出す多様な表現を体験しました。
マーブリングの工程は、まずタッパーに様々な色のアクリル絵の具を四方に注意深く流し込むことから始まります。






水面に絵の具が広がり、それぞれの色がゆっくりと混ざり合い、予測不能な曲線や渦巻き、あるいは繊細なグラデーションを形成していきます。
この段階では、絵の具自身が持つ流動性と重力によって、自然のままの模様が生まれるのを静かに待ちます。







絵の具が水面に美しい紋様を創り出したところで、いよいよ画用紙を水面にそっと置き、浮かぶ絵の具の層を紙に移し取ります。












紙を引き上げると、そこに現れるのは、まさに一期一会の芸術作品です。自然に流れた色が混ざり合うことで、ときに優雅で、ときに妖艶な深みのある色彩が生まれ、またあるときには明朗であったり、清楚な、心洗われるような模様が姿を現します。
一見すると無作為に見える色の交錯が、計算され尽くしたかのような調和を生み出し、見る者の想像力を掻き立てます。



このようにして完成したマーブリング作品は、乾いた後にラミネート加工を施し、世界に一つだけの美しいしおりへと生まれ変わります。この活動は、単に絵の具を扱う技術を学ぶだけでなく、色彩の奥深さ、偶発的な模様の美しさ、そして創造の喜びを子どもたちに伝える貴重な機会となりました。
これから乾燥させラミネートにして、しおりになりますが、お子さんの手によって生み出されたそれぞれのしおりは、自然の恩恵と自身の純粋な創造性が融合した、唯一無二の芸術品となりました。
どんなしおりになるか楽しみです。