運動施設では、スケートボード&Jボードの活動でした。
今回、初めて挑戦する1年生のおともだちは、スタッフに手や足を支えてもらいながら、一人ひとり丁寧に指導を受けていました。



まず最初に、足の置き方や体のバランスの取り方など、基本的な動作を覚えていきます。

4月から継続して指導を受けておられる1年生の中には、恐怖心が軽減されたのか、果敢に挑戦し、滑る楽しさを感じておられました。



上級生のおともだちは、転んでも平然と立ち上がり、「もう1回!」と挑戦される姿に、強い意気込みがみられます。

今後、生活面や学習面の向上、体力強化にも繋がればと考えています。
うまく滑れるコツとして、
まず、「足をボードに乗せる位置を覚えること」
「前を向きながら体の重心をボードの中心に置くこと」
「焦らずゆっくり進むこと」
「無理をせずに少しずつ慣れていくこと」等をマスターする事で、徐々にバランス感覚が身についてくるようです。



子どもたちは、真剣にスタッフの指示を聞き、一生懸命に体を動かそうとします。
滑れるようになったときの嬉しそうな笑顔や、転んでもあきらめずに立ち上がろうとする頑張りは、見ているスタッフも感激です。
今後は、挑戦することの楽しさや達成感等を感じてほしいです。




このまま練習を重ねていけば、6ヶ月〜1年後には、スムーズに滑れるようになっていることでしょう。
努力を楽しみに変えなから、頑張る子どもたちの成長がとても楽しみです。

✳️お子さんがスケートボードやJボードをする意義についてお知らせします。
スケートボードやJボードといったスポーツは、単なる遊びを超えた多くの意義を持ちます。身体的な発達を促すだけでなく、感覚統合の促進、自己肯定感の向上、そして社会性の育成にも大きく貢献する可能性があります。
🛹身体能力と感覚統合の発達
スケートボードやJボードは、全身のバランス感覚、体幹の安定性、協調運動能力を高度に要求します。ボードの上で体をコントロールする過程で、子どもたちは固有受容覚(体の位置や動きを感じる感覚)や前庭覚(体の傾きや加速を感じる感覚)といった感覚を統合し、調整する機会を豊富に得られます。
発達に問題を抱えておられる子どもたちの中には、これらの感覚統合に課題を抱えるケースも少なくありませんが、スケートボードやJボードは、遊びを通して自然に感覚を刺激し、統合を促す効果が期待できます。また、転倒を避けようとする中で反射的な反応や危険回避能力も養われます。
🛹集中力と自己肯定感の向上
新しい技の習得や上達に向けて、反復練習と強い集中力を必要とします。成功体験を積み重ねることで、子どもたちは達成感と自己肯定感を強く感じることができます。特に、特定の物事にこだわりやすい、あるいは集中力に課題を抱えやすい発達障害児にとって、スケートボードやJボードは、彼らが自身の興味に基づいて深く集中できる対象となることがあります。技ができた時の喜びは、困難なことにも挑戦しようとする意欲を育み、「自分にもできる」という自信に繋がります。
🛹社会性とコミュニケーションの促進
スケートボードやJボードの練習場所では、自然と他の子どもたちとの交流が生まれます。同じ趣味を持つ仲間と技を見せ合ったり、教え合ったりする中で、コミュニケーション能力や社会性が育まれます。口頭でのやり取りが苦手な子どもでも、共通の活動を通じて非言語的なコミュニケーションを学び、仲間意識を育むことができます。また、ルールを守って安全に楽しむことの重要性も、実践の中で理解していくでしょう。
🛹ストレス軽減と自己表現の場
身体を動かすことは、ストレス軽減にも有効です。ボードに乗って風を切る爽快感は、気分転換になり、日々のストレスを解消する手段となり得ます。また、自分なりのスタイルで滑ることや、新しい技に挑戦することは、自己表現の場ともなり、個性を発揮する機会を提供します。

スケートボードやJボードは、身体的な成長、感覚統合の促進、精神的な充実、そして社会性の向上といった多岐にわたるメリットをもたらす活動です。安全に配慮し、それぞれのペースで楽しめる環境を提供することで、可能性を大きく広げることができるでしょう。