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金融機関で呼称が異なる「預金」と「貯金」

春は、進学・就職など新生活にむけて夢や希望に満ち溢れている事でしょう!

その夢や希望を叶える為に、目標や計画を立てますが、それを達成するために努力する事は大変なことでも、先々の事を考えると楽しみになってきます。

そこで、就職して始めて頂くお給料はいつまでも忘れられないもので、皆さんならそのお金をどう使い活かされるでしょうか?

長年、お世話頂いたご両親に感謝のプレゼントもよいでしょうし、一生懸命な自分にご褒美でもよいですよね。

又、預金や投資、貯金、貯蓄など将来に向けて、様々に活かす事も大切になってきますね。

そこで、今回、預金と貯金の違いを歴史的な背景も含めて調べてみました。

銀行に預けるお金を「預金」といい、郵便局などに預けるお金を「貯金」といいます。

預金と呼ぶ金融機関は、企業や商人の為に設立され、銀行、信用金庫、労働金庫などです。

日本で最初の銀行は、1873年(明治6年)に実業家・渋沢栄一によって設立された第一国立銀行(現みずほ銀行)でした。

「国立」というのは「国の法に基づく」という意味で、設立母体は民間なのですが、瞬く間に150を超える国立銀行が誕生します。「国立」というからには「国」が設立した銀行と思いがちですが、そうではなく、母体は「民間」だっだことに資本主義経済の礎が既に築かれていたことがわかりますね。

1882年(明治15年)には、中央銀行である日本銀行が設立され、日本の金融システムが整備・確立されていきました。(当時は、主に銀行にお金を預けたのは、都市部の商人など事業に関わる人たちでした。そうしたお金が企業に融資というかたちで供給され、成長する企業が銀行にお金を預け入れる、という循環が起こり、日本の資本主義の礎が築かれていきました。)

銀行を使うには、最低預金一口5円(今の20万から30万)以上が必要で、貧しい庶民には使いたくても使えない現状があったようですよ。

一方「貯金」と呼ぶ金融機関:ゆうちょ銀行、JAバンク(農業協同組合)、JFマリンバンク(漁業協同組合)などで庶民を対象にしていました。

郵便局では利用する対象が庶民であって、企業や商人では無かったようですね。

郵便貯金は、前島密によって国の政策として明治8年から始まりました。それまでの日本では、「いざというときにお金を貯める」=「貯金」という習慣があまりありませんでした。そもそも江戸時代までは、多くの人が農業を営み自給自足に近い生活を送っていたため、お金そのものが今ほど使われていなかったからです。したがって、その流れを引き継いだ明治初期でも、国民全体はまだ貧しいままだったのです。

そこで、庶民に「お金を貯めること」を奨励しようと、イギリスの郵便制度を参考にして当時の大蔵省(現・財務省)が運用を始めたのが郵便貯金です。一人ひとりの貯蓄額はわずかでも、それらを集めることで国家の発展のために活用しよう、という目的もありました。お金を預けたのは、主に貧しい農民が多かったようです。

このように、初めの頃、銀行や郵便局には、「誰から集金したか」「どのように使われたのか」に大きな違いがあり、それが「預金」、「貯金」という呼び名の違いに反映したのです。特に郵便貯金の民営化以降、その差は小さなものになりましたが、伝統的な呼称が今もそのまま残っています。

こういう歴史的な背景もあったのですね。

ネットから抜粋しました。

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