今日は、フィンランド発祥のユニークなスポーツ「モルック」に挑戦する日です。
まずは、先生からモルックのルール説明がありました。
「モルックはね、このボーリングのピンみたいな木(スキットル)を、少し離れたところから、棒(モルック)を投げて倒すゲームだよ。」
子どもたちは興味津々。先生は一つ一つのスキットルを指さしながら、それぞれの数字を教えてくれました。
「このスキットルには『1』って書いてあるね。こっちは『2』だよ。全部で1から12までの数字があるんだ。」
ルールは簡単そうで奥が深い!
- 準備: まず、1から12までの数字が書かれた12本のスキットルを、決められた形に並べます。
- 順番: みんなで順番を決めます。「最初は〇〇ちゃん、次は△△くんね!」
- 投球: 順番になったら、3~4メートルほど離れた場所からモルックを投げて、スキットルを倒します。

- 得点:
- 複数のスキットルが倒れた場合: 倒れたスキットルの数を数えます。「1本、2本、3本倒れた!3点!」
- 1本のスキットルだけが倒れた場合: そのスキットルに書かれた数字が得点になります。「あっ、『10』のスキットルが倒れた!10点ゲット!」

- スキットルの配置: 倒れたスキットルは、その倒れた場所に立て直します。だんだんとスキットルの間隔が広がっていくのが面白いところ!
- ペナルティ: 3回連続で1本もスキットルを倒せなかったら、残念ながら持ち点が半分になっちゃいます。
- 勝利: 最初にぴったり50点になった人が勝ち!ただし、50点を超えてしまうと25点に戻ってしまうので、最後のコントロールが重要です。
ルール説明が終わると、いよいよゲームスタート!
「エイッ!」
子どもたちは順番にモルックを投げ、スキットルが倒れるたび
「やったー!『5』が倒れた!」
「次は僕の番だ!えいっ!」
「あー、惜しい!倒れなかった…」
倒れたスキットルの数を数えたり、1本だけ倒れたスキットルの数字を読んだりするたびに、子どもたちは自然と数の学習を楽しんでいました。「3本と2本で5点だね!」「次は7点を狙おう!」と、作戦を立てる姿も見られました。





時には、なかなかスキットルが倒れずに悔しがる子もいましたが、「次頑張れ!」と励まし合う温かい場面もありました。また、50点に近づくと、「あと何点でぴったりだ?」「ちょっと弱く投げた方がいいかな?」と、真剣な表情で計算する姿も見られました。
ゲームが進むにつれて、スキットルの配置はどんどん広がり、投げるのが難しくなっていきます。それでも子どもたちは、狙いを定めて一生懸命モルックを投げていました。






モルックを通じて、子どもたちは、体を動かす楽しさだけでなく、ルールを守ることの大切さ、順番を待つこと、そして何よりも数の学習を遊びを通して体験することができました。笑顔いっぱいの運動施設ルームには、また一つ、楽しい思い出が刻まれました。