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ウッドバーニング(パイログラフィー)づくり

今日は、電熱ペンを使って、ウッドバーニング(パイログラフィー)で、壁掛けを作成しました。

最初に、約12cm角に切った板の上に、各々に好みの絵柄を、鉛筆で描いていきました。

次に電熱ペンを使って、鉛筆の線に沿って、なぞっていきました。

ペンを軽くなぞり早く動かせば、細い薄い線になります。(左側)

ペンを強く押しゆっくり動かせば、濃い線になります。(右側)

薄い線        濃い線

どちらもそれぞれに良さがあり、素敵です。

又、濃淡を付けると、なんとなく、高度な作品に見えますね。

初めて電熱ペンを使われたお子さんも、火傷の危険性がある事を知って、丁寧な説明をうけていました。

今回は、何故か猫柄が人気で、「可愛いから好き。」と言われてペンが弾むように進んでいました。

中には「熱いし、火傷が怖いから先生がやって欲しい。」と……………

スタッフが手を添えて最後まで一緒に仕上げていきました。それぞれに頑張りました。

自分好みの素敵な作品になりました。

集中して仕上げられた事で、達成感に繋がったようです。

★ウッドバーニング(パイログラフィー)の歴史について調べてみました。

非常に古く、先史時代にまで遡ることができます。古代の人々は、焼き棒や熱した金属棒を使って木材や革に模様を描いていました。この技術は世界各地で独立して発展したようです。

古代のウッドバーニングは、エジプトやアフリカ、中国で、金属を熱して装飾を施す技術が見られ、装飾品や宗教的な道具に利用されていたそうです。

古代ローマでも、木製家具や日用品にデザインを施し、又、中世ヨーロッパでも、職人が木製家具や道具に焼き絵を描く技術が進化しました。

特に修道院での宗教的な図像や聖書の挿絵の制作で使用され、この時期は主に炭火や熱した金属棒が用いられ、精巧な絵柄を作るために高度な技術が求められたそうです。

1870年代のイギリスでは、ウッドバーニング技術が美術教育の一環として取り入れられ、装飾芸術のひとつとして広まります。

20世紀初頭、技術の進歩により電熱ペンが発明され、パイログラフィーの作業がより簡便かつ精密に行えるようになりました。

従来の火を使った技法よりも、電気を使ったペンは温度の調整が可能で、焦げ目の濃淡を細かく制御できるため、作品の精度が向上しました。アーティストや工芸家に広く受け入れられ、木材や皮革だけでなく、紙や竹等にも適用されるようになりました。

現代では、アートや工芸の一分野として確立されており、デジタル温度制御や多種多様な先端のツールが登場し、より複雑でリアルな作品作りや、独自の風合いを持つ技法として再評価され、多くのアーティストが個性的な作品を生み出しています。

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