低学年施設では、身近な材料を使った「紙コップ射的ゲーム」に挑戦しました。


まずは、紙をぎゅっと丸めて、射的に使う球作りからスタート。
「これなら遠くまで飛びそう!」「もっと丸くしようかな」と工夫しながら、球を作っていました。
続いて登場したのは、紙コップに風船を取り付けた手作りの「風船鉄砲」です。

紙コップの中に紙の球を入れ、風船を後ろに引っ張って手を離すと、勢いよく球が飛び出します。


子どもたちの前には、ピラミッドのように高く積み上げられた紙コップの的が並びます。


みんな真剣な表情で的を見つめ、「次こそ倒すぞ!」「あそこを狙おう!」と狙いを定めて発射していました。
球が見事に命中し、紙コップがガラガラと音を立てて崩れると、「やったー!」と大歓声。
何度も挑戦しながら、力加減や狙う位置を考え、自分なりに工夫する姿がたくさん見られました。










遊びの中で、手先の操作や集中力、狙いを定める力を自然と養うことができる活動となりました。友だちの成功を一緒に喜んだり、応援したりする姿も見られ、笑顔あふれる楽しい時間となりました。
子どもたちは終始イキイキとした表情で参加し、「またやりたい!」という声がたくさん聞かれる、大人気の活動となりました。


✳️射的をする意義をお知らせします。
1. 手先の器用さと「微細運動」の発達
風船の結び目をつまんで引っ張る、適切な位置で指を離すといった一連の動作は、指先の繊細なコントロール能力(微細運動)を育てます。お話にあった「指の力加減を考える」ことは、日常生活(文字を書く、箸を持つ、ボタンを留めるなど)に必要な手先の器用さに直結します。
2. 空間認知能力と動体視力の向上
積み上げられた紙コップのピラミッド(目標物)との距離感を掴み、どの角度や向きで構えれば命中するかを測ることで、空間認知能力が養われます。また、放たれた玉の軌道を意識して目で追うことは、動体視力や集中力の向上にもつながります。
3. 「試行錯誤」による科学的探究心の育成
「どうすれば玉がまっすぐ前に飛ぶか」「強く引っ張ったらどうなるか」など、子ども自身が仮説を立てて実践し、結果をもとに修正していく「試行錯誤」のプロセスそのものが大きな学びです。遊びを通して自然と物理的な反動や力の伝わり方を体感することができます。
4. 集中力と自己コントロールの習得
的を狙い澄ます瞬間には、静かな集中力が求められます。気持ちが焦ると手元がブレてしまうため、自分の身体や呼吸を落ち着かせるという、自己統制(セルフコントロール)の感覚を養う良い機会になります。
5. 達成感と自己肯定感の向上
狙ったコップに玉が当たり、ピラミッドが崩れた瞬間の爽快感は、子どもたちにとって大きな達成感となります。「できた!」という成功体験が積み重なることで、自信(自己肯定感)へとつながります。
6. 安全に楽しめる手軽さ
市販のプラスチック製のおもちゃの鉄砲などとは異なり、紙を丸めた柔らかい玉を使用しているため、万が一身体に当たっても怪我のリスクが非常に低く、室内でも安心してダイナミックに遊ぶことができます。
ただ的を倒すだけでなく、「どうすればうまくいくか」をお子さんたち自身が頭と身体を使って考えながら取り組める、素晴らしい療育・教養アクティビティです。