みつばち児童ファームでは、カラオケや口腔体操を日々の療育に取り入れ、楽しみながら「発語(言葉を音として出すこと)」の訓練を行っています。これらの活動には、単に言葉を覚えるだけでなく、心と体の両面から発達を促す重要な意義があります。
1. 口腔体操の意義:言葉を作る「楽器」を整える
言葉は、呼吸、声帯の振動、そして舌や唇の精密な動きが組み合わさって作られます。口腔体操は、いわば「言葉を奏でるための楽器のメンテナンス」です。
• 構音機能の向上: 舌の筋力や柔軟性を高めることで、サ行やラ行など、複雑な動きを必要とする発音の明瞭さを改善します。
• 口腔認識の向上: 自分の口や舌が今どこにあるかを意識できるようになり、意図した通りの音を出しやすくなります。





• 嚥下・咀嚼への好影響: 口周りの筋肉を鍛えることは、食事を正しく噛んで飲み込む力の維持にもつながります。
2. カラオケを通じた訓練の意義:社会性と意欲の向上
音楽や歌は、脳の広い範囲を刺激します。机に向かって行う練習とは異なり、自然な形での発達を促します。
• 発話意欲の引き出し: 好きなメロディに乗せて声を出すことで、「話すこと=楽しいこと」というポジティブな記憶を定着させます。



• 発声・呼吸のコントロール: 歌を歌うには、フレーズに合わせて息を吸い、一定の強さで吐き出し続ける「呼気制御」が必要です。これが、長く安定した文章を話す土台となります。
• リズムとテンポの習得: 言葉には独特のリズムがあります。歌を通じてリズム感を養うことで、話し方の抑揚やテンポが自然になり、相手に伝わりやすい話し方が身につきます。


3. 期待できる主な効果
これらの訓練を継続することで、以下のような変化が期待できます。
• コミュニケーションの自信: 正しく発音でき、相手に言葉が通じる経験を重ねることで、自分から話しかける自信がつきます。
• 感情表現の豊かさ: 歌を通じて喜怒哀楽を表現することで、言葉に感情を乗せる力が育ちます。
• 集中力と模倣力の向上: 画面を見ながら、あるいは指導員の動きを見ながら真似をすることで、他者に注目し、合わせる力が養われます。
発語訓練の最終的な目的は、単に音を出すことではなく「自分の気持ちを相手に届け、つながる喜びを知ること」にあります。みつばち児童ファームでは、お子様一人ひとりのペースに合わせ、「もっと話したい」という心の成長を全力でサポートしていきます。