中国パビリオンは、「人と自然の生命共同体を共同構築~グリーン発展の未来社会」をテーマに掲げ、中国の伝統文化と最先端技術を融合させた展示が特徴です。
1.建築とデザイン
竹簡(ちくかん)をモチーフにした外観。
パビリオンの外壁は、中国の伝統的な書道の巻物を広げたような形をしており、古代の書物である竹簡をイメージしています。
書道と漢詩
外壁には、金文、篆書、隷書、行書、楷書の5つの書体で119の漢詩が刻まれており、伝統的な美しさを表現しています。

1.展示内容のハイライト
古代文明と現代技術の融合「文字の滝」
天井から光の川となって降り注ぐ「文字の滝」では、甲骨文から宋体までの書体変遷がデジタル技術で表現されており、中国の文字の歴史を体験できます




古代遺物のレプリカ
商代の青銅神樹や獣面冠人像、青銅面具などのレプリカが展示され、3Dタッチパネルや多言語解説で中国古代文明を体験できます


敦煌芸術と二十四節気
94歳の敦煌芸術家、常沙娜氏がデザインした二十四節気のマルチメディア展示があり、敦煌壁画からインスピレーションを得たデジタルアニメーションで、古代の宇宙観が生き生きと表現されています。色鮮やかな円形のデザインはその一部と見られます。



日中文化交流の展示
木彫りの通路: 1階と2階をつなぐ木彫りの通路には、阿倍仲麻呂と李白の詩の交流や、孫悟空と鉄腕アトムの友情など、時代と世代を超えた日中文化交流の名場面が描かれています








環境と持続可能な発展
自然保護と都市づくりの成果
都江堰の水利技術、三北防護林の緑化、国家公園の豊かな生態系など、中国の自然保護と都市づくりの成果が、可愛らしいキャラクターや映像で紹介されており、子供から大人まで楽しめる工夫がされています。





宇宙と深海探査
月面土壌サンプル
中国の月探査機「嫦娥5号・6号」が持ち帰った月面土壌サンプルが展示されており、月の表側と裏側の土壌が同時に公開されるのは世界初の試みで、非常に貴重な展示です。


「蛟龍号」潜水艇: 「蛟龍号」潜水艇で7062メートルの深海を探索した偉業など、宇宙や深海における中国の最新技術や取り組みが紹介されています。
AIと未来社会
AI孫悟空との対話
大規模AIモデルを通じて、来場者が孫悟空と多言語で会話できるAI展示も注目されています。これにより、中国文化やパビリオンの技術について楽しく学ぶことができます。


人型ロボット「Walker 行者」
最新世代の人型ロボット「Walker 行者」が来場者を案内し、スマートガイドサービスや人間とロボットのインタラクション体験を提供します。
その他
- 中国パビリオンは、海外パビリオンの中でも最大級の敷地面積(約3870平方メートル)を誇ります。
- ブルース・リーが映画『燃えよドラゴン』で実際に使用したヌンチャクも展示されています。
- 中国パビリオンのブックマークと見られ、パンダと「中国 CHINA PAVILION 2025」の文字が描かれています。

これらの展示を通じて、中国パビリオンは、伝統文化の継承と革新、そして持続可能な未来社会の実現に向けた中国のビジョンを世界に発信しています。