運動施設では、「ドッチビー」と「モルック」の競技が行われました。今日は、一年生から高学年までが一堂に会し、互いに心を通わせながら競技に臨む、まさに心温まるひとときとなりました。




まず、ドッチビーからです。
上級生のお子さん達は、成長した身体能力を振るう場面も見られましたが、力で勝とうとはせず、小さな一年生の子どもたちに、自らが配慮をもって接してくれるている事に、スタッフとしてとっても嬉しく思いました。


その場面が、ディスク🥏を強く投げつけることはせず、そっと優しく手渡しをして投げさせてあげるなど、思いやりの気持ちが見てとれて微笑ましいかぎりで、上級生になられた事への成長を感じます。
一方、同級生や年の近い仲間同士では、互いに真剣なまなざしを交わし、全力で勝負を挑む姿が印象的で、まさに白熱した戦いが繰り広げられていました。









笑顔と汗だくになってイキイキと競技に挑む姿は、子どもたちが心身ともに健やかに育っている証そのものと確信します。
続いて行われた「モルック」は、木製のピン(スキットル)をモルック(棒)と呼ばれるスローイングスティックで倒し、得点を競うゲームです。

スキットルにはそれぞれ1から12までの数字が書かれており、投げたモルックで倒れたスキットルの本数が1本であればその数字が得点に、2本以上倒れた場合は倒れた本数がそのまま得点になります。










ちょうど50点ぴったりを目指して戦いますが、51点を超えてしまうと得点が25点に戻るという、戦略性と集中力が問われるスポーツです。
モルック競技では、子どもたちが投げるたびに歓声があがり、予想外の展開に笑いが起こるなど、終始和やかな雰囲気で行われました。




高学年の子どもたちは、自分たちの番だけでなく、低学年の子どもたちにも丁寧に投げ方を教えたり、励ましの声をかけたりする姿が見られ、共に学び、共に育つ、素晴らしい時間となりました。


このように、異なる年齢の子どもたちが互いを思いやりながら真剣に競技に向き合う姿は、スポーツの持つ力と人間の成長の可能性を感じさせてくれた、貴重な体験となりました。

✳️モルックやドッチビーを集団活動に取り入れるメリット
子どもたちにとって、モルックやドッチビーなどの集団運動は、心身の発達や社会性の向上に大きな効果をもたらします。
まず、身体機能の発達という点では、これらの活動を通じて基礎的な運動能力(バランス感覚、手先の協調、瞬発力など)を養うことができます。モルックでは狙いを定めて木のピンを倒す動作、ドッチビーでは柔らかいディスクを投げたり受けたりする動きが、それぞれ手先の器用さや体全体の動きの調整を促します。
また、ルールの理解や順番を待つ力といった社会的スキルの獲得にもつながります。集団で行うゲームでは、他者との関わりの中で、ルールを守ることや自分の順番を待つこと、勝ち負けを受け入れることなど、日常生活でも必要とされる力を自然に学ぶことができます。
さらに、コミュニケーション能力の向上にも役立ちます。チームでの活動を通して、仲間と協力したり声をかけ合ったりする経験は、他者との関係を築く練習の場になります。これにより、自己表現や相手の気持ちへの配慮といった対人スキルも育まれます。
最後に、成功体験や達成感を得ることで、自己肯定感の向上も期待できます。勝敗に関わらず、「できた」「仲間と楽しくできた」という体験が、子どもたちの自信を育て、次の挑戦へとつながります。
このように、モルックやドッチビーなどの集団運動は、発達障害児にとって、運動面だけでなく心理・社会面においても多くのメリットを持つ大切な活動です。
これからも色々な集団活動を取り入れていきたいと考えております。